津之郷
改良
公園
プロジェクト
TKKP
略して
津之郷公園改良プロジェクトとは、
地域の身近な公園をより使いやすくして
もらうため、わたしたち津之郷小学校の
6年生が、公園を改良していく
プロジェクトです!
「子どもの子どもによる子どものための公園」
こども家庭庁では、「こどもまんなか社会」という取組を実施しています。これは、子どもを応援し、子どもが中心の社会を作るための政策です。大人につくってもらうのではなく、私たち子どもが公園をつくることによって、「こどもまんなか」のまちづくりができると考えました。私たちも、未来にむけて、日本が推し進めている政策に参加しようと思っています!
今年の総合は何する?
今までの学習を振り返り、津之郷には何があるかを考えました。良いところがたくさんある一方で、課題もたくさんありました。
アンケート調査実施!
地域の方約500名にアンケートをとりました。津之郷町は好きかどうか,今の津之郷の課題はなんだと思うか…などについてたくさんの情報が集まってきました。分析するために、みんなで協力してスプレットシートに打ち込みました。
アンケートの結果!!
大量の課題だ…
アンケート結果をテキストマイニングすると「道路」「便数」などの言葉が出てきて,
①交通②お店③公園④人付き合い
⑤歴史の認知度
などに課題があることが見えてきました。
解決できそうなのは…
私たち6年生が解決できそうなのはどれかを考え,よりよい公園をつくることで,人付き合いも生まれるのではないかという意見から,公園づくりをすることに決めました!
いよいよ公園視察へ
私たちがよく利用する犬丸公園の視察を行いました。この公園にはどんな課題があるのでしょう?
視察で気づいたことをプロジェクトに活かしていきたいと思いました。
公園の様子は?
柵に穴が空いていたり,看板が草で囲まれて見えなくなっていたりしています。
また,遊具が使用禁止になっていました。管理は,地域の方がして下さっているようですが,使い方が悪いと,管理も大変になると分かりました。また,遊具の修繕は福山市の公園緑地課が行っていることが分かりました。
今回の公園視察で良いところや課題が見つかりました。
この課題を何とかしたい!
三谷さんとの話し合い準備!
様々な自治体とまちづくりのプロジェクトを立ち上げているグルーブデザインズの三谷さんを招き,公園のつくり方を教えていただこうと考えました。
まず,三谷さんとの話し合いに向けて,流れと質問を考えました。聞きたいことはいっぱいです!
三谷さんのアドバイスを経て…
そして,いよいよグルーブデザインズの三谷さんが来る日!公園を作るアドバイスをたくさんいただきました。わたしたちは,これまで地域の方の要望に応える公園づくりを一生懸命考えていました。でも、まちづくりに大切なのは,わたしたちの「こんな公園にしたい!」という思いだと教わりました。
そこで,「誰とどんなことをする公園にしたいか。」を考えました。友達とゲームがしたい。犬と遊びたい。家族でピクニックをしたい…様々なアイデアを今度は図に表しました。
そして,三谷さんのアドバイスを経て,自分たちの理想の公園を作る計画になりました。
公園の模型作り!
チームに別れて自分たちの理想の公園を模型でつくりました。犬丸公園の地形に合わせて,どこに何を配置すればよいのかを考えました。この段階では,つくりたい公園のアイデアは様々で,本当にできるのか…というアイデアもありました。それでもまずは形にすることを大切に,模型を作りました。
本当につくりたい公園でよいのだろうか…
模型ができてきたところで、今後の方向性を話し合いました。
公園を管理している公園緑地課に公園の使用について問い合わせたところ,「すごい取組をしている。」と評価してもらえた一方で,「公園の管理は誰がやるのか。」「このプロジェクトは卒業しても続くのか。」との指摘もいただきました。
そこでみんなで,このプロジェクトの方向性を改めて考えました。私たちがやっていることは,自分たちの思いを優先してしまっている取組になっていないだろうか。本当に実現できるのだろうか。と振り返ると同時に,「自分たちのやりたい」と「公共物としての役割」のどちらを大切にしたプロジェクトにするかも悩みました。
この公園づくりは,人口が増えている津之郷小学校区に住む子どもたちに遊ぶ場所をつくり,関わりが増えるまちにするために行っています。そこで,子どもであるわたしたちだからこそできることを大切にしようと考えました。そして,
子どものための子どもがたのしい子どもがつくる公園にすること
を活動のコンセプトにすることに決めました。
さらに,何かをずっと設置するのではなく,2月に日にちを決めて,人がどれだけ集まるのかの実証実験を行うことにしました。
プレゼンのグループ分け!
考えた公園のアイデアを,今度は厳選し,プレゼンテーションにまとめました。途中でプレゼンを見合い,ポイントも整理しました。聞いた人の心を動かすコンセプトやテーマがあるか,予算は想定されているか…など,本当に公園がつくれるようにプレゼンを考えました。つくりたい公園を分類すると,体験ができる・おもいっきり遊べる・リラックスできる・アウトドア体験ができる…と様々なグループができました。
各チームでプレゼンを発表!
発表をしている様子です!
みんなのプレゼンを聞いて、そのチームのプレゼンのよいところと課題点をワークシートに書き込み,共有しました。
どのチームの発表も,予算やコンセプトなど,自分達の作りたい公園を具体的にする発表になっていました。
結果は…
プレゼン大会をして,お互いの意見を共有してグルーブデザインの三谷さん・老人クラブの方々・交流館の館長さん・企業の方々に見せるためのプレゼンを投票で決めました。
そして選ばれたのは,『遊び』『リラックス』『テント・秘密基地』『アウトドア』チームです!
老人クラブの方から許可を
犬丸公園の使用許可をいただき,私たちの活動に賛同していただくために,犬丸公園を管理されている坂部老人クラブ,自治会の方をお招きし,私たちの考えをプレゼンしました。
その結果,使用の許可をいただきました!そして,協力できるところは応援してくださるとの言葉ももらいました。一方で,予算をどうやって集めるか,使った物品はどこに片付けるのか,宣伝活動はどうするのか…のような指摘もいただきました。これらは,今後,解決していこうと思います!
プロジェクトNEWS 1月
イベントへの準備が本格始動
1月に入ってからどんどん計画を進めていきました。
選ばれたチームを再構成し,3つのエリアにゾーニングしました。フードゾーン,アクティブゾーン,リラックスゾーンに分けました。イベントを実施していくために,他にも企画チーム,予算チーム,広報チームも作られました。
フードゾーン担当は,ドリンク提供ができるかどうか,保健所に確認を取ったり,出店をしてもらえるキッチンカーを探したりました。
アクティブゾーン担当は,小さな子が遊べるグッズやモルックの準備をしました。リラックスゾーンは,アウトドア気分が味わえるよう,芝生やテント,テーブルなどの準備を計画しました。
広報チームがチラシやポスターを作り,予算チームは必要な物品の管理をしました。一方で物品は集まりつつも資金集めに難航していました…
そこで,企画チームが中心となり,これまでの活動を整理したプレゼンテーションを作成し,協賛してくださる企業にプレゼンをすることにしました。
大和建設さん・JCさんへの
プレゼンテーション!
企画チームが代表して企画説明に行きました。私達がやってきたこと,なぜこのプロジェクトをするかなどを説明し,結果、大和建設さんからテントと資金を提供してもらいました。
そこでは,これまでアドバイスをしてくださってきたゲストティーチャーの三谷さんにプレゼンの修正点を指摘していただきました。プロジェクトの中で困難だったことをプレゼン内容に入れるとより聞き手の心をつかめるとアドバイスをもらいました。そこで,さらにプレゼンに修正を加えることにしました。
また,JC(福山青年会議所)さんに,学校にお越しいただき,企画説明を行いました。多くの企業のみなさんから協賛していただけることになりました。
企業のみなさんから,「雨天の場合はどうするか。」「キャパオーバーの可能性はないか。」など的確な指摘をいただき,今後の計画をさらに丁寧に考えていくことになりました。企業の方のアドバイスは,学びになることばかりでした。
プロジェクトNEWS 2月
当日の動きを細かく…
校内で行うプレフェスタは,雨天の影響で体育館で実施しました。当日を想定して,どのような動きをつくればよいのか,どんな関わりをすればよいのかを事前に話し合いました。
また,実際の広さを想定して,物品を配置し,3つのゾーンを再現しました。
ついにプレフェスタ開催!
プレフェスタは,5年生を招待して実施しました。オープニングセレモニーでは,企画チームさんが,これまでやってきたことや,この企画の目的を伝えました。
5年生は,友達と会話を楽しんだり,置いてあるボードゲームやカードゲームを楽しんだりしていました。印象的だったのは,リラックスゾーンに5年生がとてもたくさんいたことです。リラックスゾーンが過ごしやすいということが分かりました。体育館には楽しい声が響いており,プレフェスは大成功に終わりました!
プレフェスの振り返り 本当に目的を達成できたのか?
プレフェスタの後,振り返りをしました。準備したものの量は少なくなかったか,自分たちの動きは「交流を生む」ことにつながっていたのか。目的を達成するために必要な準備をぎりぎりまで行いました。
犬丸フェスタ 当日の様子
私たちの「これがしたい!」をつめこんだ
夢の公園が完成しました
リラックスゾーン
リラックスゾーンは、公園に来た人々がリラックスできるようにと考えたゾーンです。当日、芝生で読めるように本を置き,テントの付近で読み聞かせを実施しました。読み聞かせではたくさんの子どもたちが見に来てくれました。ボードゲームなどのおもちゃの貸出は大人気で,テントの中や外で多くの交流が生まれていました。リラックスゾーンでは,常に多くの人が過ごし,遊ぶ姿が見られました。
フードゾーン
お菓子のつかみ取り、無料ドリンク提供などを実施しました。プレフェスタでは,まったく人がこなくて困りましたが,当日は常に長い行列ができ,やったかいがあったなと思いました。特に,お菓子のつかみ取りは大盛況で,すぐに品切れになるほどでした。無料ドリンクは,行列が長かったため,2列に分けるなど工夫しながら提供しました。
キッチンカーも大行列で,クレープを買うために並んでいる全ての皆さんに届けることができませんでした。しかし,津之郷町にキッチンカーが来たことをたくさんの方が喜んでくれました。
アクティブゾーン
小さい子向けに準備したおもちゃコーナー,ホワイトボードコーナー,モルックコーナーで分かれ,一緒に遊んだり,グッズを貸し出したりしました。
小さい子が遊ぶコーナーは.砂場に砂場セットを置いたりシャボン玉を楽しめるようにしたりしました。ホワイトボードコーナーには見本の絵を貼り,一緒に書いたり,来ている人同士で絵しりとりをしたりする姿が見られました。モルックコーナーでは,6年生とお客さんが勝負をしたり,友達と自由に遊んだりすることができました。
公園で遊んで過ごす,みなさんの楽しそうな笑顔と,交流する姿をたくさん見ることができました。
検証結果
犬丸フェスタは,「公園にこんなゾーンをつくるとどのように人が過ごすか。」「公園の利用者はどう変わるか」を検証する実証実験として実施しました。また,私たちの目的は公園のリニューアルを通してまちの人同士の交流を生むことでした。
そこで,来られた方にアンケートを取り,結果を分析しました。
①感想のテキストマイニング
犬丸フェスタの感想
おすすめしたいと答えた人の理由
おすすめしたいと考えた人は、地域、活性化、賑わうたのしめるのキーワードがあるように、地域のために、子どもたちが集まれる場があると良い、活性化されると良いと思っていることがわかります。
犬丸フェスタの感想は、まちづくり、実行、作り上げる、踏み出すというキーワードがあるように、まちづくりをする私達を感謝するような結果になっていることがわかります。
② アンケート結果
犬丸フェスタは楽しかったですか?
犬丸フェスタをおすすめしたいと思いましたか?
結果から考えること
犬丸フェスタの利用者数は,延べ598人でした。通常の利用者数が10人前後と考えると,かなりの人数が利用したことがわかります。公園にリラックス・フード・アクティブゾーンなどを設置すると,利用しやすくなることがわかりました。
また,感想などからも,子どもたちでもまちづくりに関わる取組が出来るなら、地域のにぎわいのために,自分たちもなにかやってみたいと思う人が多くいることがわかりました。今回の公園づくりが,地域の人の心を動かしたことが推測されます。
このプロジェクトを振り返って
6年 Mくん
地域を盛り上げるために犬丸フェスタを開催しました。
犬丸フェスタをすることにより困難なことはたくさんありましたが成功したときの達成感はすごくありました。
6年 Sくん
このようなイベントができたのは,地域の皆様,企業の皆様,先生たちのお陰です。そしてこれからも地域の役に立てるように頑張っていきたいです。
6年 Мさん
このプロジェクトを通してまちづくりの大変さを実感しました。その一方で協力してくださる人も多くいることがわかりました。私達は、たくさんの人を気持ちを動かせほど,力が身についたと感じます。
6年 Kさん
このプロジェクトを通して、私達子供でも地域の活性化のために活動することができるということを皆さんに伝えることができたと思います。
この素晴らしい経験を活かして、これからも、この先も「まちづくり」に貢献していきたいと思いました。
協賛企業
Groove Designs 様
大和建設 様
アイネスフクヤマ 様
ダスキン福山 様
福山青年会議所 様
小山オフセット印刷所 様
爽風苑 様
沖藤建装 様
宇田製菓 様
佐野クリーニング 様
Film210 様
原垣内工業 様
木村歯科医院 様
ご協力いただいた皆さんに感謝いたします。
本当にありがとうございました。
津之郷小学校6年生一同